学童の需要の高まりと不安
皆さん、学童保育って知っていますか?
保育園の延長版で、主に親が共働きの場合に子供を預かる施設のことです。
実は最近、この「学童保育」の需要が高まってきており、様々な企業が同業界に参入してきているのです。
例えば学習塾「スクールIE」を経営しているやる気スイッチグループ。
そのやる気スイッチグループが運営する、「キッズデュオ」という、バイリンガル講師が常駐する学童。
放課後の時間を「英語漬け」で過ごすことが出来ると話題の学童です。
例えば個別指導塾「TOMAS」を運営するリソー教育の傘下にある伸芽会。
その伸芽会が運営する、「伸芽’sクラブ」という、中学受験に対応した学童。
併設されている中学受験や内部進学対策の進学塾で、実際の中学入試の問題を低学年用にアレンジした課題に取り組むそうです。
最終的には、受験に必要な「思考力」を育成していくとあります。
これらは一例なのですが、ほかにも様々な企業が入り、学童が乱立している状態となっています。
預け先が多くなる一方で、学童保育業界は現在、人材の不足が課題となっています。
上記の会社は以前は学習塾、幼稚園、保育園がメインでしたが、近年学童保育の仕事の紹介も行っているようです。
このように求人サイトを使い、何とか人材を確保しようとする企業がある一方、国は学童に対する規制緩和を行いました。
具体的には、今まで子供40人に対して職員2人態勢だった基準を参酌基準に変更する予定となっています。
これが通ってしまうと、場合によっては子ども多数に対して職員1人で見るという企業も出てくるかもしれません。
子供を預ける親としてはこういった変更があることは不安なのですが…
そもそも私が学童に勤めていたころも、職員が2人いても30人を超える子供を安全に見るためには毎日神経を使っていました。
これは今後、事故が増える予感しかしません…