子供の集中力について
以前アフタースクールの指導員の仕事をしていた時に、小学校の先生とお話をしていた時のことです。
年配のベテラン先生でしたが、その方は以下のようなことをおっしゃっていました。
「最近は、集中力が欠けている子供が多く、授業中に出歩いてしまうような子が多くなった」
確かに、以前勤めていたアフタースクールでも、「スマホをいじっている時の集中力はあっても、机に座って話を聞くだとか、書き物や折り紙などの作業を集中して行うことができず、すぐに出歩いてしまう」子供が見られました。
自分が子供のころはそこまで多くはなかった気がするのですが…
気になっていろいろ調べてみると、最近の子供を取り巻く環境の変化が集中力の低下に関わっているとのことです。
例えば、共働きの増加により、子供の就寝時間が遅くなり、結果的に睡眠時間が短くなる→脳や体の成長を妨げてしまっている。
また、技術の発達によるスマホやポータブルゲームなどの増加→外で日光を浴びないことや五感の内一部しか使わない遊び方による脳の成長の妨げ。
などがあるらしいです。
昔と比べて、子供の周りの環境は大きく変わってきています。
昔は外でのびのびと、自然とじかに触れあいながら五感を駆使して【見る・聞く・触る・嗅ぐ・味わう】を行っていました。
それが今ではスマホなどの電子機器が主流となり、五感の内【見る・聞く】のみとなってしまいました。また、平日に公園で遊ぶ子供たちも減り、保育園や学童ではデジタル化が進んで映像教材の使用が多くなり、より五感をフルに使うことが少なくなっています。
※ちなみに、私が勤めていたアフタースクールでも外遊びはせず、基本的には室内で安心、安全に過ごすということを謳っておりました。そういった保育施設は今ではかなり多いと思います。
とはいえ、このご時世ですから、安易に公園で遊ばせたりすることもし難いですし、そもそも昔だったら公園に行けば誰かしら学校の友人がいたものですが、今では公園に行っても友達はおらず、結果的に一人で遊ぶしかないし…難しいところです。
また、保護者自身も共働きのため、子供にかけられる時間も少ないし、なかなか関わってあげられないご家庭が多いです。
子供のことをいくら考えても、実際に子供と過ごせる時間が少ないのが問題なのでは…と思ってしまいます。
昔のように、「一人が働けば子供2,3人は養えるお金が入る」ような社会になってもらいたいものです。